梅雨の時季に増加する「過呼吸」に要注意…自律神経が乱れやすい
過呼吸を起こした人がいたら、まずは人が少ない場所や気持ちを落ち着かせることができる場所へ移動させる。
次に、「大丈夫」「絶対に死ぬようなことはない」「もうすぐ治まる」など声をかけ、場合によっては背中をゆっくりとさすりながら、安心させる。
そして過呼吸がおさまってきたら、座った状態で、吸った息を10秒ほどかけてゆっくりと吐いてもらう。できそうであれば、息を数秒ほど止めてもらうと、呼吸が落ち着きやすい。
「過換気症候群を起こした人は、周囲の反応でより不安感が強くなり、過呼吸が一層ひどくなってしまう。とにかく落ち着かせることが大切。周りの人は驚いて119番要請をしてしまいがちですが、たいてい自然に軽快しますので、救急車で病院に着く頃には発作は治まっています。ただし、全身にけいれんを起こしている、意識がなくなる、激しい呼吸困難が続いている、顔色が悪くチアノーゼを起こしているときは救急車を呼ぶようにしてください」
心配性な人や不安を感じやすい人、きちょうめんな性格の人などは過換気症候群の発作を起こしやすいといわれている。激しい運動をした場合や疲労がたまっているとき、睡眠不足など、肉体の疲れが引き金になることも。梅雨時季はとくに精神的、肉体的疲労に気をつけたいものだ。