Xで話題「体調が悪いのは気圧のせい」それってホント? 内科医が解説する「気象病」のメカニズム

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■症状は頭痛、関節痛、倦怠感など多岐にわたる

 気象病の症状は実に多様で、「私の患者さんでも、梅雨時や台風の時期にめまいやふらつき、むくみ、倦怠感、頭痛、関節痛を訴える方が多く受診されます。片頭痛、緊張型頭痛、関節リウマチ、変形性関節症、肩こり腰痛などの慢性痛が悪化するケースが目立ちます」と説明する。

 興味深いのは、症状によって気圧の影響が異なることだ。片頭痛は気温上昇時に悪化しやすく、肩こりや緊張型頭痛、関節痛は気温低下時に悪化しやすいという。

「治療法は症状によって異なりますが、湿気による体内の水分代謝の停滞が原因の場合は、水分の代謝を改善する漢方薬が効果的です。頭痛や関節痛には適切な鎮痛剤を処方し、症状の軽減を図ります」

 実際、気象病になりやすいのはどのような人か。予防策は?

「男性より女性の方が多い傾向があります。女性ホルモンの揺らぎによる不調は自律神経を介して起こるため、PMS(月経前症候群)や更年期障害がある人も影響を受けやすいですね。また、常に適温のエアコン環境下で過ごし、あまり運動をしない現代人は温度変化に体が慣れておらず、自律神経の働きが乱れやすくなります。予防策としては、規則正しい生活と適度な運動が基本です。自律神経のバランスを整えることが重要で、十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレス管理を心がけてください。また、気圧変化に敏感な人は天気予報をチェックし、体調管理に活用することをお勧めします」

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