爪の色が黄色や茶色になるのはなぜか 病気の可能性はある?

公開日: 更新日:

 爪の色が変化する原因として考えられるのは、爪甲の下の爪床の血流異常や出血、爪甲の質の変化や肥厚、爪甲のメラニン色素の増減、ネイルといった外部からの爪甲の着色、酸やアルカリ、有機溶剤などの化学物質による影響があります。

 また、爪が変色・変形する元の原因としては、大きく①全身性疾患に伴うもの、②局所的な皮膚疾患に伴うものに分けられます。①は心肺疾患、肝臓病、腎臓病、副腎機能不全、糖尿病といった病気が考えられます。または抗腫瘍薬、抗HIV薬、関節リウマチに使用されるブシラミン、抗菌薬のミノサイクリン塩酸塩といった薬の影響で変色するケースもあり、いずれも指1本ではなく全体に変色が見られます。

 ②は一部の爪にのみ変色を認め、黒色、黄色(茶色)、緑色、白色に分けられます。黒色の爪は一番多いのが爪下出血によるもの。線状出血は、オスラー病や感染性心内膜炎で生じることもあるので注意が必要です。次にいわゆるホクロである色素細胞母斑や局所刺激や薬剤による影響でメラニンが増加するメラノーシスです。爪外の皮膚まで黒色病変が及んでいる場合は、悪性黒色腫の可能性が高いといえます。黄色や茶色の爪は栄養障害、感染症、柑皮症、黄疸によって認められます。緑色の爪は緑膿菌感染が疑われます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった