著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛持ちは、登山・ゴルフ・テニス・朝のウオーキングに要注意

公開日: 更新日:

 気象庁が発表した11月からの3カ月間の天気予報によると、今年は暖冬で、全国的に高温または高温傾向となるのだとか。寒いと野外の運動がおっくうになりがちですが、暖冬の今年は「体を動かす」ことをさぼらない人が増えるかもしれませんね。

 私のところに来る50代の患者さんも、朝のウオーキングを日課にしているそうで、「暑い寒いに踊らされがちですが、今年はまだ寒くないので毎日しっかりと歩いています」と話していました。片頭痛持ちなので、朝のウオーキング時には、日差しが目に入って脳に刺激が起こらないよう、サングラスを忘れないようにしているそうです。

 ウオーキングは手軽にできる運動のひとつですが、読者のみなさんにはテニスゴルフが趣味の方もいらっしゃるでしょう。じつはこの2つ、片頭痛持ちの方にはあまりお勧めできないスポーツです。どちらもプレー中はボールを目で追いますよね。あれが脳の後頭葉にある視覚野を強く刺激してしまい、片頭痛が起きる可能性が高くなってしまう。

 ここまで読んで、「では、卓球バドミントンは?」と思った方もいるかもしれません。卓球もバドミントンも同じくボールなどを目で追い続けますが、基本的には室内で行うことが多いですよね。ですので、片頭痛は起こりにくいのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」