自宅で懸命にリハビリ…半年で自力通院できるまでに回復
「圧迫骨折で入院中はコルセットを着けていました。退院して3カ月が経ち、痛みもなくなったので外してよいか、先生に確認したいです」(患者)
「痛みがなければ外していただいて構いません。もし痛みが出るようなら、活動時のみ着用してください」(私)
「わかりました。痛み止めも徐々に減らして、4~5日前から夜の分はやめています。コルセットはもう外します」(患者)
こうして患者さんと私たちは、二人三脚で治療を進めていきました。
半年ほど経った頃、担当ケアマネジャーさんから連絡がありました。
「奥さまがずいぶん回復され、以前通っていた病院に通院できるようになったとのことです。訪問診療は今月いっぱいで終了したいそうですが、ご主人の訪問診療は継続を希望されています。次回訪問時にお話があると思いますのでご確認ください」
89歳の女性患者さんは、入院当初は体を動かすことも困難で救急搬送されていましたが、退院から半年で自力通院が可能になるまで回復されたのです。