乳がん手術で乳房を失った…「乳房再建」の前に知っておきたいこと
近年、インプラント再建後のごくまれな合併症として、乳がんとは異なる悪性のもの(インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)の発生が報告されている。
「インプラントで再建した場合は定期的な画像検査を行うので、過度に恐れることはありません。正しい知識を持ち、安心して再建に臨んでください」
インプラントでは年数が経過するにつれ、入れた側と反対側に左右差が出てくることもある。再建側が少し縮み、健側の乳房下垂が進むからである。しかし事前にしっかりと説明を受けての選択ということもあり、患者としては「下着で調整でき、日常生活にも影響が少なく、そこまで気にならない。再手術を考えるほどではない」といった理解が大半だという。
再建の時期、回数、方法をどうするか? 悩んだ場合、決め手となるポイントは次の3つだ。
①乳房以外の部位にメスを入れるのを良しとするか? 嫌であればインプラント再建の方がいいかもしれない。
②手術を一回で済ませたいかどうか。