乳がん手術で乳房を失った…「乳房再建」の前に知っておきたいこと
再建の方法は大きく分けて自家組織かインプラントか。自家組織とは自分の組織のことで、お腹や背中、太ももなどから脂肪などの組織を取って乳房を再建する。自家組織とインプラントのハイブリッド型もある。
「自家組織では手術時間が長く、組織を採取した部位に傷が残りますが、時間経過とともに傷も乳房もどんどん馴染み、自然な印象になってきます。しかし自家組織採取を希望しても、痩せている方では十分な体積を取れないこともあります」
自家組織にしろインプラントにしろ、左右対称性を得るために、必要があれば再建のタイミングで、健康な側の乳房の豊胸や縮小術をすることもある。
■時期・回数・方法…決め手となる3つのポイント
再建手術は保険適用だが、脂肪注入や、乳がんではない方の乳房も一緒に大きくしたい・つり上げたいという場合は保険適用外になる。
インプラント再建は、他の場所に傷をつけずに短時間で再建できる。インプラントの安全な管理のため、再建後は毎年の診察と2年に1回の画像検査が義務付けられている。