乳がん手術で乳房を失った…「乳房再建」の前に知っておきたいこと

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 乳がん手術で乳房を失った場合、「乳房再建」という選択肢がある。乳房再建を専門とする形成外科医、東京医科大学病院形成外科准教授の小宮貴子医師に話を聞いた。

 乳がん女性のがんの中で罹患率第1位だが、乳房再建の知識となると浸透は不十分だ。「乳房再建という存在を知らなかった」「保険適用であることを知らなかった」「誰に聞けばよいのかわからなかった」「周囲の無理解により再建を諦めざるをえなかった」という事例が報告されているという。

 日本乳癌学会が2024年11月に出した「乳房再建の説明に関する学会提言」によると、乳房全摘後の乳房再建率は全国平均で約13%。地域間の格差が大きいことも示している。

「再建率が低い原因のひとつとして、乳房再建がどの医療機関でも受けられる治療でないことが挙げられます。乳房再建を専門とする形成外科医の人数が少ないこと、インプラント乳房再建ができるのは、乳房再建に関する学会の登録認定を受けた医師であり、登録認定の医師が常在する認定施設に限ることなどが考えられます」

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