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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

日テレ菅谷大介アナが急逝…すい臓がんはほかのがんより消化管出血のリスクが高い

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 すい臓がんはほかのがんに比べて進行が速いため、よりこまめな定期検査が欠かせません。血管を巻き込んだ浸潤がんを治療するのは困難ですから、そうなる前に治療することが重要です。

 がんの突然死というと、血栓が影響するケースもあります。がんを発症すると、血液が固まりやすく、血栓ができやすくなります。がん患者は、健康な人に比べて血栓症のリスクが4~7倍とされますが、これについてもすい臓がんはより高リスクであることが知られているのです。

 静脈で生じた血栓が血流に乗って心臓に流れ着き、さらに肺の動脈を詰まらせる病気は肺塞栓症と呼ばれます。これを発症すると、酸素の取り込みが障害され、突然、呼吸困難や肺の痛みに襲われ、治療が遅れると、命を落とす恐れがあるのです。

 いわゆるエコノミークラス症候群で、長時間の空の旅で発症しやすいことからこう言われます。この病名は聞き覚えがある方が多いでしょう。飛行機の座席のように窮屈な状態なら新幹線や長距離バス、避難所などどこでも発症する恐れがありますが、がんでもそのリスクがあるということです。エコノミークラス症候群によって肺塞栓を起こした場合も突然死が引き起こされかねません。

 一般に抗がん剤などの有害事象で突然死を招くことはまれですが、がんで血管の異常が生じた場合は、まれに突然死につながる事態もありうることは頭に入れておくとよいでしょう。菅谷さんのご冥福をお祈りします。

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