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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

食道がんは胸腔鏡下手術なら後遺症が軽い…国立がん研究センターなどが発表

公開日: 更新日:

 国立がん研究センターや浜松医大などのグループは、食道がんについて新しい手術法の有効性を報告しました。胸腔鏡を使用してがんを切除する胸腔鏡下手術です。最近はタレントの石橋貴明さん(64)が食道がんの手術後に激やせされたことが話題になりましたから、驚いた方もいると思います。今回は、その新しい胸腔鏡下手術について掘り下げましょう。

 食道がんの手術は食道のほか胃の一部、隣接するリンパ節を切除する大がかりなもので、従来は胸を大きく開いて行うのが主流でした。その従来の方法だと、胸筋にも広くメスを入れ、肋骨も一部切除するなど肉体の負担がとても大きく、術後は痛みはもちろん、呼吸機能の低下もひどいのがネックです。

 食道の近くには声帯を動かす反回神経があり、手術でその神経が障害されると、声のかすれや誤嚥、誤嚥による肺炎のリスクも高まります。

 このリスクを回避すべく生み出されたのが、胸腔鏡下手術です。胸の右側に1~2センチの穴を5カ所開け、そこから肋骨と肋骨の間をすり抜けるようにカメラや手術器具を挿入。モニターで術野を拡大して見ながら、食道と胃の一部、リンパ節の切除を行い、残った胃と食道をつなぐ手技を行います。開胸手術に比べると、肉体的な負担の少なさは歴然です。

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