“皮肉屋”ほどテストの成績が低く、学歴も低い傾向にある
また、ドイツの10代の若者たちを何年間も追跡し、学生時代の知能テストの成績が、その後の性格にどう影響するかも調べました。
結果、現実は世間のイメージとはまったく逆だということが判明しました。実際の能力テストで高い点数を取る有能な人たちは、他人を疑う皮肉屋ではない傾向があったのです。
逆に、10代の頃に能力テストの成績が低かった若者ほど、数年後に皮肉屋になりやすいことも分かった──なんと世界30カ国ほぼすべてにおいて、「皮肉屋な人ほどテストの成績が低く、学歴も低い傾向にある」ことが確認されたそうです。
例外として、汚職が多かったり法律が守られていなかったりする環境の悪い国に限っては、賢い人もだまされないように皮肉屋になる傾向がありましたが、現実はシニカルな人ほど認知力や学業成績が低い傾向があるというわけです。
こうした傾向を、研究では「シニカル・ジーニアス錯覚」と呼び、本当に有能な人ほど状況を見て柔軟に構えるのに対し、そうでない人ほど「世の中は信じられない」と一律に決めつけやすいとうたっています。


















