著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

眉間にしわを寄せて考える「古畑任三郎」スタイルが脳を活性化

公開日: 更新日:

 考え事をするとき、眉間にしわを寄せる──。「古畑任三郎」を演じた故・田村正和さんをはじめ、刑事ドラマに登場する刑事や探偵は、推理する場面で、何かと眉間にしわを寄せるポーズを取ります。ときには指で眉間を押さえることも。

 現実世界でも、眉間にしわを寄せて考え事をする人がいます。そういった人を目撃すると、「なに古畑任三郎だよ」などとツッコみたくなってしまうかもしれません。あくまでそれはドラマの世界でしょ──と。

 しかし、眉間にしわを寄せて考えるというアクションは、れっきとした真面目な考え方です。名門私立大学として名高いノースウエスタン大学のフアンらの研究によれば、「眉間にしわを寄せて考え事をすると創造性がアップする」という結果(2020年)が明らかになっています。ウソのようなホントの話が、科学では明らかになってしまうから興味が尽きません。

 実験では被験者たちに、「眉間にしわを寄せながら楽しい出来事を思い出す」「笑いながら悲しい出来事を思い出す」「笑いながら悲しい音楽を聴く」「眉間にしわを寄せながら楽しい音楽を聴く」など、表情とマインドが異なるさまざまなバリエーションを試しました。

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