小笠原諸島・西之島 斜面崩落リスクで早まる首都直下地震

公開日: 更新日:

 東京・小笠原諸島の西之島新島の噴火、拡大の勢いが止まらない。

 東大地震研究所の前野深・助教らのチームは、「このまま溶岩の流出が続けば斜面が崩落する可能性がある」との分析を発表。島の東側斜面で、総体積の約4分の1にあたる1200万立方メートルが崩れた場合、東に約130キロ離れた父島に高さ1メートル超の津波が到達するという。

「昨年11月に小笠原諸島で起きた噴火によって『新島』が出現。この時の噴火は3・11の影響で太平洋プレートの滑り込み速度が加速し、フィリピン海プレートに潜り込んだ際、爆発して起きたとみられています。12月末に西之島とつながった後も、マグマの供給は活発です」(火山学者)

■東京ドームの約18倍

 国土地理院によると、体積は先月末時点で、約2220万立方メートル、東京ドームの約18倍になる。
 出現から9カ月、膨れ上がる新島に、専門家は「不思議だ」「不気味だ」と首をかしげている。来るべき「首都直下地震」への影響を指摘する声もある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」