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3人死亡の悲劇…専門家に聞く「軽飛行機」なぜ墜落するのか

 東京・調布市で軽飛行機が民家を直撃した事故は巻き添えの女性住民(34)を含む3人が死亡する惨事となった。墜落したのは「日本エアロテック」が管理する「パイパーPA46」という小型機。パイパー・エアクラフト社が製造し、セスナ社とシェア1位を争う人気機種だ。

 パイロットは飛行経験1500時間の川村泰史さん(36)で、乗客4人を乗せて午前10時58分ごろ調布飛行場を飛び立って伊豆大島に向かい、午後4時半に戻る予定だった。ところが離陸直後、わずか700メートルの地点に墜落。目撃者の話では普段より低空を飛び、いつもに比べてプロペラ音は低く、ブルブルという鈍い音だったという。エンジントラブルでプロペラが十分に回転していなかったとみられている。航空ジャーナリストの中村浩美氏が言う。

「飛行機の音を聞き慣れている近隣の人がプロペラの音の異常に気付いたということは、離陸直後にエンジントラブルが起き、パワー不足に陥ったと考えるべきです。プロペラ機は時速500~600キロで航行するため、エンジンが止まってもグライダーのように滑空でき、パイロットは河川敷などへの安全な不時着が義務付けられています。しかし今回は、高度が低いため場所を選ぶ余裕がなかったと思われます。プロペラ機は離陸して上昇するときが一番危険。機体が不安定になりがちだからです」

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