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定時制教員から一念発起 ノーベル賞・大村さん“波乱の人生”

 日本の医学・生理学界で3人目の快挙だ――。

 北里大学の大村智特別栄誉教授(80)のノーベル医学・生理学賞受賞が決まった。5日夜、大村氏は会見を開き、「なにか人の役に立つことはないかと絶えず考えている。そういうことが今回の賞につながった」と喜びを語った。

 大村氏はアフリカや中南米に広がる熱帯病のオンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症(象皮症)の特効薬である「イベルメクチン」を開発。これまで世界中で3億人を救ったといわれている。04年にガーナを訪問したときは現地の子供たちに「イベルメクチンのおかげで失明することがなくなった」と感謝された。野口英世に匹敵する人物だが、その経歴がすごい。

 大村氏は中学、高校の理科教員を目指して山梨大学芸学部に入学。同学部は現在の教育人間科学部の前身で、大村氏は58年の卒業と同時に都立墨田工業高校の定時制で理科と体育の教員を務めた。そのかたわら、東京理科大大学院で理学修士課程を修了した苦労人だ。

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