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建築アナリストが案内 東京五輪関連の「名建築」を歩く

 新国立競技場の計画見直し、傾斜マンション問題など建築界が世間を騒がせた2015年。キールアーチなどの用語を耳にして建築に興味を覚えた人も多いはずだ。建築アナリスト・森山高至氏が東京オリンピックにちなんだ名建築を案内する。

 東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」を降り、目白通りを歩くこと10分余り。結婚式場として有名な椿山荘の真向かいに、ユニークな建物が見えてきます。東京カテドラル聖マリア大聖堂。戦後日本を代表する建築家、丹下健三(1913~2005年)の作品です。

 丹下の名を世界に知らしめたのが1964年竣工の国立代々木競技場。前回の東京五輪に続き、2020年も使われる施設のひとつです。予算不足で完成が危ぶまれ、丹下は大蔵相だった田中角栄に直談判。“今太閤の鶴の一声”で予算が増額されたといいます。

 この日本モダニズムの最高峰と称される名建築と同じ年に誕生した大聖堂も負けず劣らず、傑作中の傑作。HPシェルという当時は最先端の構造技術を駆使した外観の曲線美。中に入ると、柱や梁は一切ない。天井高最高40メートルの大空間は外から想像もつかないほどの開放感です。

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