公募条件にゼネコン及び腰…新国立“第2章”早くも頓挫危機
「もう絶望的だ」なんてささやかれ始めている。スッタモンダの末、白紙撤回された新国立競技場問題。今月1日から「工費上限1550億円」の新たな整備事業の公募が始まったが、「応募者は2、3人だろう」と指摘する声も。締め切りは今週18日と待ったなし。新国立“第2章”も頓挫しかねない状況なのだ。
何でも新しい公募の条件が“ネック”になっているらしい。
今回は「国際的に著名な建築賞の受賞」という条件が外され、若手でも応募しやすくなったように思えるが、違う。新たに加わった「ゼネコンとチームを組む」、それも「1社あたり1案限定」という条件が応募を阻んでいるのだ。
公募に最も前向きなのは大手ゼネコンの大成建設とされるが、新国立競技場問題に詳しい建築エコノミストの森山高至氏は「このままでは応募者は2、3人しか集まらないと危ぶまれています」と、こう続ける。