薬物専門家に聞く 「覚醒剤依存」再犯防ぐ最善の策とは

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 覚醒剤を所持し使用した罪に問われている清原和博被告(48)が保釈された。今後は病院で治療にあたるそうだが、薬物犯罪は繰り返されることが多い。米国の違法薬物問題に詳しく、近著に「大麻解禁の真実」(宝島社)があるジャーナリストの矢部武氏は、「日本の再犯防止対策は遅れている」と指摘する。

 覚醒剤は一度でも使うと逃れられない怖さがあるとされる。だが、使った人を“人間失格”と決めつけるようなスタンスが、かえって薬物から逃れにくい環境をつくり出しているという。

「人間やめますか、のコピーは、違法薬物で捕まった人を“人間のクズだ”“意志が弱いダメ人間だ”と決めつけるようなものです。言われた方は、人間としての尊厳までズタズタにされます。こうなると薬物犯罪は繰り返されてしまう。再犯の原因として大きいのは社会からの孤立で、逮捕前と同じ環境に戻ってしまうこと。悪循環を断ち切るには、社会の支援が必要なのです」

 日本の場合、一回でも違法薬物を使ったことがある人の割合は、他の先進国と比べてケタ外れに少ない。米国やカナダが半数近くなのに対し、3%以下。水際で防げる島国で、国民は順法精神があり、小学校の高学年から薬物乱用防止教育も行われている。だが、違法薬物に走った人に対するケアはおざなりだ。

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