“舛添流”真似するべからず…ケチと思われない上司の条件
「ケチだと、いつも言われているのですけれど」――東京都の舛添知事は釈明会見で開き直った。「トップリーダーが二流のホテルに泊まるのは恥ずかしいでしょ」と言いながら、ケチを恥と思わないのだから理解に苦しむ。
ケチは醜い。品性まで疑われる。しかも舛添流は、税金だったら湯水のように使うが、自腹は切らないという考え。そこが都民には腹立たしいが、部下を抱える中高年サラリーマンは決して真似してはいけない。
立正大教授の斎藤勇氏(心理学)が言う。
「ケチが嫌われるのは、誰もがケチの要素を持っているからなんです。みんなケチなんだけど、ケチになりたくない。それで自分よりもケチな人を見つけると、その相手を攻撃することによって、自分の身を守ろうとするのです。自我防衛機制と呼ばれるもので、これによって攻撃側は快感を覚え、気持ちが良くなる。しかも、ケチへの批判は共感を呼びやすく、『あの人はケチだよね』と言えば、みんな『そうだ、そうだ』となるのです。だからケチは攻撃されやすいし、みんなに嫌われるのです」