在来種vsヒアリの上陸決戦 “アリにはアリ”はありなのか?

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 さながらヒアリ・パニックの様相を呈してきた。5月下旬に国内で初めて見つかってから、これまでに東京、大阪、兵庫、愛知の1都3県で、計6件が確認されている。

 外来の“殺人アリ”の到来に戦々恐々となるのも無理はないが、ネット上では、既存の昆虫が“返り討ち”にしてくれるのではないか――と話題になっている。

 ネット上でヒアリの“天敵”候補として紹介されていたのが、在来種のクロオオアリとサムライアリだ。これらのアリは本当にヒアリに対抗できるのか。「人と自然の博物館」(兵庫)の研究員がこう指摘する。

「フロリダの先行研究によれば、在来種のいる土地にヒアリの女王アリを放ったところ、放たれたヒアリのうち、120日間生き延びたのは0・5%という結果があります。アリの天敵はアリなのです。在来種がいることによってヒアリの定着率が下がることはあり得ます。『ヒアリが在来種を駆逐する』という定説がありますが、最近の研究の事例を踏まえれば、必ずしも正しいとは言えません。むしろ、下手に人間の手を加えて、薬などで駆除しようとすると、在来種もその犠牲になるでしょう。そうなるとヒアリ対策の意図とは裏腹に“ヒアリさん、いらっしゃい”みたいなことになりかねません。ただ、現時点では、在来種がヒアリに対抗できるかは分からない、というのが正直なところです」

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