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曽我和弘
著者のコラム一覧
曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

神戸酒心館さかばやし(石屋川)日本酒をかけて味わう盛りそば

 そばで一杯飲むのは江戸の文化だそうで、その昔から、なぜだか関西にはなじまない。在阪のそば屋などがその光景を醸し出したくて努力しているが、どうしても関西人は麺類と酒を切り離して食事するきらいがあるようだ。「酒蔵内の店なので、そばで一杯のシーンをつくりたかった」と言うのは清酒・福寿で知られる神戸酒心館の久保田博信副社長。同蔵内にある日本料理店「さかばやし」にてそばを食べながら日本酒を飲むようなプランを打ち出している。その一つが酒そば(1110円)なるメニュー。これを注文すると、麺つゆを添えた盛りそばに30ミリリットルの酒が付いてくる。実はその少量の日本酒を飲むのではなく、このメニューではそばに直接かけて味わうのだ。

 同店の幸徳伸也店長の話では、まずそばを一口味わい、それから日本酒をかけたそばを食べるのがいいそう。日本酒を飲むのと、かけるのでは風味が異なり、これまでとは違った酒香を放つそばが楽しめる。「ここで用いるのは当蔵で造った純米酒『御影郷』です。香りだけを考えると、吟醸酒もありですが、純米酒の方がうま味が強くてこの手の料理には合います」と話している。酒がそばの粗い表面から中へ染み込み、噛むと日本酒の味がする。この味を堪能したら、酒をかけたそばを麺つゆに漬けて食す。すると、醤油のうま味も加わってまた風味が変化する。同店は福井産のそば粉を使い、七三の割り合いでそばを仕上げている。一般的なせいろそば(910円)も名物だが、この一風変わった食べ方は「さかばやし」ならでは。灘の日本酒メーカーが蔵内でやることに意義がある。

(住)神戸市東灘区御影塚町1―8―17 神戸酒心館蔵内(℡078・841・2612)

(営)11時30分~14時30分、17時30~22時。年中無休。

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