奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

国産鶏肉の59%から耐性菌検出 高齢者が感染すると死亡も

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 耐性菌による汚染の割合は、国産鶏肉が59%に対し、輸入鶏肉は34%だった。これらの耐性菌は鶏肉の内部ではなく、表面に付着しているそうだ。ちなみに、耐性菌は腸管にいるのになぜ表面に付着しているのかというと、機械で鶏を処理するときに腸管を傷つけてしまうからである。

 難しい専門用語が出てくるので簡単に説明しておきたい。「ESBL産生菌」というのは、日本で主に使われる抗生物質のペニシリン系、セフェム系といった抗菌薬を分解する酵素を出して無効にしてしまう耐性菌だ。この耐性菌があると膀胱炎、尿道炎、呼吸器感染症、皮膚感染症などが治らないこともある。

「AmpC産生菌」は、抗生物質に触れて菌の量が多くなると、日本で多く使われる最新の抗生物質(第3世代セフェム系)に耐性を持つ厄介な耐性菌だ。

 もっとも、これらの耐性菌に感染しても健康な人なら問題はないが、免疫力が落ちた高齢者や、たとえば糖尿病などの生活習慣病があると、簡単に治る病気でも重篤になる可能性もある。実際に私の身近にも、肺膿瘍になったが耐性菌があったために抗生物質が効かず、助からなかった高齢の女性がいた。また妊産婦がこれら耐性菌に感染していたら、生まれる赤ちゃんが重症化することがよくあるそうだ。

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