“なめらか食感”で売り上げ5倍 グリコ「パピコ」進化の秘密
江崎グリコの主力アイス「パピコ」が好調だ。季節に合わせた限定フレーバーを随時投入するなど、ラインアップの充実に加え、近年は「なめらか食感」をうたう大人向けのコミュニケーションが奏功し、過去最高売り上げの更新が続いている。
2個並列のロケット型ポリ容器入りのパピコは、家族や友達と分け合って、チューチュー吸いながら味わえる個性派アイス。1974年に「ホワイトサワー」味で誕生した。
「いまも人気のフレーバーだが、当時は子ども向け。白色の氷菓は売れないといわれていたが、子どもが好きな乳酸菌飲料をアイスにすればイケるはずとあえて挑戦した」(アイスクリームマーケティング部ブランドマネジャーの梅林卓也氏)
見事ジンクスを破って大ヒット。想定よりも幅広い層にウケたことから、「だったら大人向けも」ということで、77年には不動の定番「チョココーヒー」を発売する。