台風21号が大阪で猛威 慣れっこの沖縄県庁に対策を聞いた
屋根のトタンが吹き飛び、電柱は根元からポッキリ。関空は海に沈み、タンカーは橋に激突。トラックは横転する。この阿鼻叫喚の光景に大阪府民は「こんなの初めての経験や」と口々に驚きの声を上げている。
台風21号は大阪で最大瞬間風速47・4メートルを記録。人が立っていられない突風に、映像を見た日本全国の人々が背筋を凍らせたに違いない。
ところが、台風の猛威に驚いている人がいることに、“驚いている”人たちがいる。沖縄の人たちだ。
ある沖縄出身の人に聞くと、「沖縄では軽自動車がフツーにコロコロ転がっているし、看板は真横に飛んでいく」といった証言が、さも当然というふうに次々と出てくる。
■学校は休校、会社も休みが当たり前
なにしろ沖縄では第2宮古島台風(1966年)で最大瞬間風速85・3メートルを観測したことがあり、60メートル級など日常茶飯事。熱帯低気圧に変わりかけの本土の台風とは違って、“壮年期”で上陸するからだ。