サンマは4倍に 大地震で北海道産生鮮食品の価格はどうなる

公開日: 更新日:

 台風21号と大地震が立て続けに襲った北海道。早速、水揚げ日本一のサンマや北海道産野菜の価格が上昇している。いったい、この先どうなるのか。

 昨年まで不漁が続き、すっかり“高級食材”になっていたサンマは、今年は一転、豊漁が続き“庶民の味方”が戻りつつあった。8月31日の築地市場の北海道産生サンマの卸売価格(中値)は、「1キロ432円」と、メチャ安だった。ところが、台風21号と北海道胆振東部地震を経たきのう(10日)は1728円。ナント4倍に跳ね上がってしまった。

「地震後、北海道産のサンマの入荷が4分の1ほどになっています。宮城産を増やしているところです」(築地市場・水産農産品課)

 豊漁の喜びもつかの間ということなのか。水産庁に聞いた。

「震災直後の先週末は、物流が機能せず、また停電で道内で製氷ができなくなったため、サンマの水揚げ量が減りました。週明けからは正常に戻っています。ただ、価格が高止まりしているように見えるのは、8月のようにサンマの群れが近海に来ていないため、大量に捕れなくなっているからです。漁業関係者の心配は地震ではなく、群れの動きです」(漁政部・加工流通課)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋