白藤香
著者のコラム一覧
白藤香SPCコンサルティング(SPCCTOKYO)ラボ所長

海外市場における新事業戦略を企画逐行、数千億円規模の市場実績がある。

自分のキャリアは自分で決める 会社には寄り掛からない

公開日: 更新日:

 終身雇用の日本企業で働く人はマラソンランナーのようだが、国際競争能力は高くない。個人の能力は「年数を積んだ分だけ上がる」が、イノベーションスピードが速いため、単体の分野だけでは収益貢献が薄い。今の時代はエンゲージメント(仕事への熱意)が低いため、個人の能力は横ばいか衰退している。

 さらには、個人にキャリア意識がない状態で、職と配置を替えるだけのジョブローテーションをしているため、底の浅い能力レベルの職業人が量産化され、個人の能力はどんどん「下振れ」傾向に向かっている。

 では、個人が奮起できる、個人主体の働き方とは、どのようなものか?

 元グーグル人事出身者は「ニューエリート」を「新しい価値を生み出し、世界を変える人たち」と定義している。欧米の働き方では、会社が従業員のキャリアプランを握っているのではなく、個人が「自身のキャリアプラン」を持っていることが前提となっている。そこが日本企業との大きな違いだ。

 日本の大企業に勤務すれば、安定した生活は維持しやすいが、従業員は組織の“コマ”であるため、希望に沿った自己成長は思うように促せない。多くの起業家や転職者が経験しているように、自己成長に必要な要素とは、「自身の明確な人生観やキャリアビジョン」「そこにたどり着くための道筋シナリオ」を持っていることが重要だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1
    吉本興業前会長・大﨑洋氏が開催危ぶまれる大阪万博について激白…プロジェクトチーム“自腹運営”の苦境

    吉本興業前会長・大﨑洋氏が開催危ぶまれる大阪万博について激白…プロジェクトチーム“自腹運営”の苦境

  2. 2
    大阪万博パビリオン建設「時間切れ」に現実味…参加予定のチェコが明かした“盲点”とは

    大阪万博パビリオン建設「時間切れ」に現実味…参加予定のチェコが明かした“盲点”とは

  3. 3
    ホラー小説「近畿地方のある場所について」が大人気 今の日本人にモキュメンタリーがハマった理由

    ホラー小説「近畿地方のある場所について」が大人気 今の日本人にモキュメンタリーがハマった理由

  4. 4
    杉田水脈議員ついに崖っぷち…アイヌ侮蔑で「人権侵犯」認定、“ただの人”への秒読み開始

    杉田水脈議員ついに崖っぷち…アイヌ侮蔑で「人権侵犯」認定、“ただの人”への秒読み開始

  5. 5
    杉田水脈氏の「人権侵犯」認定で…国連演説で「人間の尊厳」を唱えた岸田首相に怒りの矛先

    杉田水脈氏の「人権侵犯」認定で…国連演説で「人間の尊厳」を唱えた岸田首相に怒りの矛先

  1. 6
    岸田首相「国民の声を聞く」はどうした? 52万筆のインボイス反対署名を受け取らず

    岸田首相「国民の声を聞く」はどうした? 52万筆のインボイス反対署名を受け取らず

  2. 7
    維新“吉村ブランド”に陰り…池下卓議員秘書「二重報酬」のグダグダ対応で党内からブーイング

    維新“吉村ブランド”に陰り…池下卓議員秘書「二重報酬」のグダグダ対応で党内からブーイング

  3. 8
    岸田政権「年収130万円超でも扶養2年まで」に漂う“場当たり感”…経済評論家もバッサリ!

    岸田政権「年収130万円超でも扶養2年まで」に漂う“場当たり感”…経済評論家もバッサリ!

  4. 9
    大阪万博は自前パビリオン続々撤退…“プレハブ建て売り”に舵でも工事が間に合わない根拠

    大阪万博は自前パビリオン続々撤退…“プレハブ建て売り”に舵でも工事が間に合わない根拠

  5. 10
    岸田政権「辞任ドミノ」再来も…加藤鮎子・小渕優子・土屋品子3氏に醜聞続出、“第1号”は誰?

    岸田政権「辞任ドミノ」再来も…加藤鮎子・小渕優子・土屋品子3氏に醜聞続出、“第1号”は誰?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

  2. 2
    ジャニー喜多川氏の性加害を暴いた“禁断の書”の中身…超人気アイドルが「ジャニーさんが、ジャニーさんが…」

    ジャニー喜多川氏の性加害を暴いた“禁断の書”の中身…超人気アイドルが「ジャニーさんが、ジャニーさんが…」

  3. 3
    9月場所を牽引した熱海富士 急成長の秘訣と気になる土俵での“問題行動”

    9月場所を牽引した熱海富士 急成長の秘訣と気になる土俵での“問題行動”

  4. 4
    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

  5. 5
    壮大なスケールと見る快感に気づかされた「VIVANT」にたった一つ欠けていたもの

    壮大なスケールと見る快感に気づかされた「VIVANT」にたった一つ欠けていたもの

  1. 6
    大谷翔平「初の本塁打王」は最終試合までヒリヒリか…ヤ軍ジャッジ固め打ちで猛チャージ

    大谷翔平「初の本塁打王」は最終試合までヒリヒリか…ヤ軍ジャッジ固め打ちで猛チャージ

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    ラウール、目黒蓮、福本大晴…所属タレントの“ジャニーズ事務所アゲ”発言に向けられる冷めた視線

    ラウール、目黒蓮、福本大晴…所属タレントの“ジャニーズ事務所アゲ”発言に向けられる冷めた視線

  4. 9
    ジャニー喜多川氏と“テレ朝の天皇”の親密動画が流出の衝撃…民放のジャニーズ離れ加速の最中

    ジャニー喜多川氏と“テレ朝の天皇”の親密動画が流出の衝撃…民放のジャニーズ離れ加速の最中

  5. 10
    東山紀之新社長の二面性、TVマンが見た“ウラ”の顔は「番組降板時にCPを睨みつけ、無言で楽屋に…」

    東山紀之新社長の二面性、TVマンが見た“ウラ”の顔は「番組降板時にCPを睨みつけ、無言で楽屋に…」