“神の子”天草四郎が最期を迎えた世界文化遺産「原城跡」

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3万7000人が眠る“巨大な墓”

 圧政と飢饉を契機にキリシタンや農民が蜂起した「島原・天草の乱」は、江戸幕府が国を閉ざすきっかけにもなった。13万の大軍をてこずらせた信仰に恐れをなし、ポルトガル人を日本から追放したのだ。主戦場となった原城は今、一部に石垣と空堀を残すのみだが、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として、多くの観光客を招き入れている。

 原城は三方を海に囲まれた高台にあった。敷地は48ヘクタールで、東京ドーム12個分の広さ。400年近く前の1637年、ここに3万7000人が立てこもり、幕府軍と戦った。

 その跡地は、まるで巨大な墓である。南島原ひまわり観光協会の内山哲利会長は、「今でも土を少し掘れば、多くの人骨が出てきます」と言う。一揆軍は1人を除いて全滅した。その亡きがらは、がれきと一緒に無造作に埋められている。

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