牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

ケンカ両成敗の父がいつも地面に描いた「2つの丸い円」

公開日: 更新日:

 私には1歳年下の弟がいて、幼少の頃の遊び相手といえば、もっぱらこの弟だった。ひと頃、粘土遊びに夢中になり、戦艦を作って戦わせていた。男の子というのは、なんでも戦わせないと気がすまない。

「敵艦発見! ミサイル発射!ぴゅるるるる~」

 私が自分の戦艦からミサイルに見立てた人さし指を飛ばして、弟の戦艦に命中させる。

「ががーん。どかーん!」

 すると、弟がくやしそうに命中したところをつぶして傷をつける。

「今度は、僕の番」

 と、弟が僕の真似をして指ミサイルを飛ばす。ところが、私は「バリアー!」と叫んで両手のひらで自分の戦艦を囲み、弟のミサイルを寄せつけない。弟はそんな手があったのかと気づいて、そのあと私がミサイルを発射すると、また真似て「バリアー!」と言うのだが、

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