過去には強い因果関係が…寒暖差が地震を引き起こすのか

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 夏日に上着を脱ぎ捨てたと思ったら、翌日は冷たい雨――。

 今月8日には、関東甲信で朝夕の寒暖差が20度を記録。今週も、最高気温と最低気温が10度近く異なる日が続いている。実は、3~5月は寒暖差が一年で最も大きく、とくに5月は「気象病」や「寒暖差疲労」による不調を訴える人が増える。だが、寒暖差は心身に影響をもたらすだけでなく、地盤にも危険をもたらすというから気がかりだ。

 三重大学生物資源学部の地球環境気象学研究室(立花義裕教授)の学生が「気象は地震を誘発するか?」という、興味深いリポートを提出した。にわかには信じられないが、統計解析によると、過去に三陸沖で発生した地震は発生前に気圧が急激に低下し、1994年に起きた三陸はるか沖地震がまさにそうだったという。また、3・11地震では、余震が多い時ほど太平洋プレート西部が高気圧傾向にあったという。

 リポートでは、「太平洋プレートの高気圧傾向と北米プレートの低気圧傾向は、プレート間のシアーストレス(大気の圧力)を強くする」と予想し、それがきっかけで地震を誘発する可能性を指摘している。

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