エルニーニョで秋以降に台風か “ポテチショック”再来の恐れ
日本列島は5月に猛暑日を記録しているが、今年は「冷夏」になるといわれている。
冷夏となる原因は、異常気象を引き起こす「エルニーニョ現象」。気象庁によると、エルニーニョ現象は昨秋から始まり、夏にかけてそのまま続く可能性が高いという。
問題は、エルニーニョ現象が冷夏をもたらすだけではなく、台風の発生とも密接な関係があることだ。
「気象庁はエルニーニョ現象と台風の関係として『エルニーニョ現象が発生している期間の7~9月は、台風の発生数が平常時より少ない傾向がある』としていますが、これは『台風が少なくなる』という楽観論ではありません。例年20個以上の台風が発生していることを考えると、今年の台風はまだ2号しか発生していないので、秋以降に集中して発生する可能性があるのです」(ウェザーマップの気象予報士・片山由紀子氏)
前回のエルニーニョ現象は2014年夏に発生し、16年春に終息。その影響で、16年8月以降に3つの台風が北海道に上陸し、一部の地域で総雨量800ミリ以上の記録的豪雨をもたらした。