加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

龍馬の遠縁・武市半平太は土佐勤王党を結成し切腹の命を

公開日: 更新日:

 幕末に土佐勤王党を結成しながら、最後に切腹に追い込まれたのが武市半平太でした。

 武市は文政12(1829)年、土佐国長岡郡仁井田郷の郷士・武市半右衛門の長男として生まれています。幼少から文武の才に優れ、通史によれば、安政3(1856)年に江戸に出て、鏡新明智流・桃井春蔵の道場に入門。翌年には塾頭に挙げられるほどの、剣の腕前でした。

 長州藩の久坂玄瑞や薩摩藩の樺山三円(資之)など、勤王過激派の志士たちと交流を重ね、その一方で幼少のころから同藩の坂本龍馬とも親しみました。龍馬は武市の妻の、遠縁にあたる関係です。

 龍馬は最初、「事情迂闊、何も知らず」と評されるほど、政治向きのことには無頓着でしたが、武市は彼に国政レベルの意識を持たせるべく、教師のような役割を果たしました。

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