著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

セレブママたちが嫌がる「都落ち」感で遠のく慶応の背中

公開日: 更新日:

早稲田実業初等部編

「早稲田実業初等部(小学校)が人気面で伸び悩んでいる理由は立地面だけではない。初動の失敗を今も引きずっている」と話すのは早稲田大の文系教授。初等部の創設やその後の動きについて内情をよく知る人物だ。

 中等部と高等部を擁する早大の系属校・早実が創立100周年事業として、キャンパスを東京・早稲田鶴巻町から国分寺市に移したのは2001年。翌年には早大の附属・系属校では初めて男子校から男女共学に移行。併せて初等部を開設した。

「慶応幼稚舎を意識しているのは言うまでもありません。百数十年の歴史を持つ幼稚舎を追い越すといったらおこがましいですが、ライバルくらいにはなれると信じていた。ところが、差は開く一方だったのです」と前出の早大教授は嘆息する。

「名門小学校を目指す父兄、特にお母さま方からは場所が理由で敬遠されている」と解説するのは、学習塾で小学校受験を担当する進路相談スタッフだ。

 人気校の所在地を見ると、慶応幼稚舎の電車の最寄駅は広尾、青山学院初等部が渋谷か表参道、学習院初等科が四ツ谷と、都内でも有数のおしゃれスポットにある。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった