ラグビーW杯日本大会で気になる 日本人の主審がいない理由
「2007年以前は参加国の中から1人選ばれていましたが、それ以降は4~12年かけてセレクションが行われる“狭き門”となっています。国際競技連盟の『ワールドラグビー』がW杯の主審を決めるのですが、ピッチに立つにはW杯の下部大会である“スーパーラグビー”や“ヨーロピアンカップ”の準々決勝以上の試合に出て、主審として結果を残さなければなりません」
久保さんは16~18年はスーパーラグビーで主審として活躍したが、19年から副審に“降格”。
「経験を積み、数年で結果を出さなければならない過酷な状況で、(久保さんの)経験不足は明らかでしたね。しかし、それまでの実績や実力が認められ、開催国ということもあり、W杯の副審に選ばれたのでしょう」(原田隆司氏)
もっとも、今後、日本人が主審としてW杯の舞台に立つための「対策」と「育成」に抜かりはないようだ。