エーワールド大山峻護社長 稲盛和夫の言葉が心に刺さった
ファイトネスは当初、ゲーム感覚で楽しみながら体を動かすのが目的だったが、企業側からチームビルディングに大きな力を発揮すると喜ばれるようになった。どんな企業も社員のコミュニケーション不足は大きな課題。そこで今は企業研修としても受け入れられるようになっている。
「ファイトネスの所要時間は1時間。ミット打ちは最高のコミュニケーションツール。実はパンチをするよりもミットを受ける人のほうが大切で、相手のパンチをいかにタイミング良く受け、プラスの言葉を投げかけてあげるか、言葉だけでなく表情、視線、全身で『いいね』と言ってあげられるかなんです。このコミュニケーションが日常で使えるんです」
■原点は矢沢永吉の「成りあがり」
ファイトネスの企業研修を始めて4年。すでに100社以上の実績を重ねてきた。根底には、アスリートのメンタリティーを企業人に伝えたいという純粋な思いがある。
その出発点は中学生。矢沢永吉の「成りあがり」(小学館)を読み、男とはこうあるべきだと感動したという。格闘家時代の荒々しい一面の原点とも言えるだろう。