子どもの学力は親の年収次第“身の丈”で教育機会に大きな差

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「自分の身の丈に合わせて頑張って」――教育格差を容認する萩生田光一文科大臣の発言が、日本社会のアンフェアな実態を浮き彫りにした。ニッポンの教育は崩壊に向かっている。

 ◇  ◇  ◇

 萩生田大臣は、恵まれた環境で育ってきたようだ。私立の早稲田実業学校を卒業し、なぜか早稲田大学ではなく明治大学の商学部に進学。大学生の時から政治家の秘書となり、八王子市議から都議へとステップアップして、2003年の総選挙で衆院議員となった。09年に落選した時も、浪人中は加計学園に、系列大学の客員教授として面倒を見てもらっている。なんとも羨ましい「身の丈」だ。地方で生まれて公立の学校に通い、大学進学後は奨学金のほかにアルバイトもしなければならないような学生の「身の丈」とは全然違う。

 文科省の「子供の学習費調査」(16年度)によると、萩生田大臣のように私立の全日制高等学校に通っている生徒の学習費(学校教育と学校外活動に支出した経費)の総額は年間約104万円に上る。公立高校は約45万1000円だから2倍以上の開きだ。参考書や学習塾に使う補助学習費だけを見ても、公立が同約14万3000円なのに対して私立は約23万円。子どもを私立に通わせている家庭は、高校に支払う授業料のほかにも教育にカネを使っているのだ。裏を返せば、それだけ余裕がなければ、私立には通わせられないということ。独自のカリキュラムで国公立大学への進学に力を入れていたり、エスカレーター式に有名大学に進めたりする高校に通うのも難しいだろう。普通の成績であれば早稲田大学に進学できたはずの高校に通えた萩生田大臣は、やはり恵まれている。

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