外国人の日本みやげに大人気「花色鉛筆」が誕生するまで

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「花色鉛筆」という一風変わった色鉛筆が、外国人旅行者の日本みやげとしてウケている。日本の伝統的な花の色を再現したその色鉛筆は、芯だけでなく全体が桜や紅梅、たんぽぽの色をしている。そのため削りカスが、まるで本物の花びらのように見えるのだ。しかも原料には、製紙工程で出る紙のクズが使われている。環境に優しい、日本らしいおみやげとして、2016年の発売以来、約20万本が売れるヒット商品になった。

 この色鉛筆、生まれた場所もユニークだ。ネットサービス「トリナス」は、企業が生かし切れていない素材や技術の活用法をサイト上で公募。あらかじめ登録したクリエーターがアイデアを投稿し、採用されれば製品化への道が開ける。自社技術の活用に悩む中小企業と、売り出し中クリエーターのコラボで、オシャレな日本みやげは誕生した。

 花色鉛筆に使われているのは、環境経営総合研究所という中小企業が開発した「マプカ」という素材。製紙工程で出る紙のクズと合成樹脂を混ぜたもので、プラスチックの代替品として、くしやカップなどに使われていた。「もっと素材の特徴を生かしたヒット商品を生み出したいと、アイデアを募ることになりました」と、花色鉛筆の販売も手掛けるトリナスの代表取締役・佐藤真矢氏は話す。

 14年、オープンしたばかりのトリナス上で公募を始めると、約140件のアイデアが集まり、プロダクトデザイナーの大友敏弘氏の花色鉛筆が採用された。大友氏は賞金10万円を獲得し、商品売り上げの一定割合がロイヤルティーとして、年間で数十万円支払われているという。

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