成長が続く企業を見極めるために確認すべき2つのポイント
先週は中国発の新型ウイルスの症例が米国でも見つかったことから、米国株は一時的に下げた。これまで上昇が続いてきただけに、リスクが表面化すると利益確定売りが進んで、行き過ぎた下落が生じる可能性がある。
とはいえ、サラリーマン投資家が、このような急激な変化に対応するのは難しい。一時的な株価の下落があっても、安心して保有が続けられる銘柄に投資しておくことこそ重要だ。言い換えれば「成長が続く企業」となるが、見極める指標のひとつにキャッシュフローがある。
これは企業の現金の動きを示すものだ。どんなに利益を出している企業でも手元に現金がなければ、運転資金を確保できないし、将来のための投資も難しい。キャッシュフローには、営業、投資、財務の3種類があるが、とくに注目すべきは営業キャッシュフロー。本業で現金を稼ぎ出す力を表す数値だ。この営業キャッシュフローが順調に伸びているか、同業他社と比較して優位かなどをチェックするといい。
たとえば、グーグルの営業キャッシュフローを見ると、2015年12月期には266億ドルだったが18年には480億ドルまで増加している。同業種の平均が16億ドルであることを考えれば非常に優秀であることがわかる。これらのデータは楽天証券などのネット証券でも確認できる。