感染爆発の最中に…大阪府集計システム変更で現場は大混乱
■マニュアルなしの見切り発車だった!
それでも新規感染者数の公表時刻は大体、午後6時すぎと変わっていない。従来締め切りの2時間後からハーシスは18時間後――なぜ、こんなに時間がかかるのか。そう疑問に感じた30代女性の沙和さん(ツイッター名)が府に新システムのマニュアルを情報公開請求すると、答えは「不存在」。マニュアルなしの見切り発車だったのだ。
「最終決定以前から準備してきましたが、稼働してから気づく作業も多く、保健所も府側も慣れるのに時間がかかっています。しかも移行6日後の先月22日には過去最多の490人を数えるなど感染者増大の時期と重なったのも大きい。その分、作業量も増え、午後6時の公表に間に合わせようとすると手間取ってしまう。走りながら手順を覚えている状況です」(保健医療室感染症対策課)
コロナ対策は時間との闘いだ。現状把握に手間取れば対策も遅れる。間の悪いタイミングで現場の混乱を招いた吉村知事の責任は重い。