高畑充希のにじいろカルテで扱う「多発性筋炎」どんな病?
「太ももや二の腕、首など胴体に近い部分の筋肉に起こるケースが多いです。また、筋肉の症状と同時に、赤い発疹がまぶたにできてむくんだり、手の指や肘、膝などが赤くカサカサになったり、寒い時季に手足の指先が白くなるといった特徴的な皮膚炎の症状が表れるケースも。これらの皮膚症状を皮膚筋炎と呼びます」(〆谷医師=以下同)
血液検査で病気の経過や治療反応を予測できる。治療の基本は副腎皮質ステロイド。病状によって必要量は異なり、免疫抑制剤や免疫グロブリン大量療法の併用が必要な患者もいる。皮膚筋炎ではがんの合併もよく見られるため、病状が落ち着いた後も定期的に検査を行う。
ドラマでは、高畑演じる真空が「今の医学では完治する手だてがありません」「免疫が落ちるにつれて、肺炎とか合併症を起こして亡くなってしまう可能性のある病気」「5年生存率は60%から80%くらい」と号泣するシーンがあるが……。