著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

横浜翠嵐高が東大受験で大躍進「3年間」で勝利に導く秘訣

公開日: 更新日:

「翠嵐(すいらん)同窓生として、こんなうれしいことはなかった。ただ、それは残念ながら、ぬか喜びだった」

 こう苦笑するのは、神奈川県立高校の名門・横浜翠嵐高(横浜市神奈川区)の60代のOB。

 かつての同級生から「サンデー毎日を見てみろ」と電話がかかってきたのは3月12日朝のことだった。「翠嵐が東大合格者数トップ10に入っているぞ」というのである。

 このOBはすぐに近くのコンビニに行き、「サンデー毎日」の最新号を開いた。開成、灘、麻布……と並ぶ中、同級生が言った通り、10番目に横浜翠嵐49人と出ていた。念のため、同日発売された「週刊朝日」も確認。やはり、結果は同じである。横浜翠嵐(全日制1学年約350人、男子と女子の割合およそ2:1)にとって、トップ10入りは初の快挙。OBは胸の鼓動が高まるのを感じ、急いで両誌を購入した。だが――。

■幻となった初のトップ10入り

「サンデー毎日の次の号も購入。その余韻に浸ろうという気持ちだったのですが、ページを開いてビックリ。横浜翠嵐の合格者数は1人増えて50人になっていたものの、順位は11位に下がっていた。インターネットでも調べましたが、結果は変わらない。がっかりしました」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった