著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

横浜翠嵐高が東大受験で大躍進「3年間」で勝利に導く秘訣

公開日: 更新日:

「17年には東大合格者34人を出していますし、急に躍進したというわけではありません。徐々に上昇して、ここにきて実を結んだのです」

 ただし、かつて在学していた人間からすると、現在の姿は信じられないらしい。70年代前半に在学していた前出のOBは高校時代を次のように振り返る。

「大半の生徒が大学に進む時代でしたが、およそのんびりしたもので、受験勉強に励むよりも、スポーツや趣味にいそしんでいた。最初から浪人するつもりで臨んでいた生徒も少なくなかったんです」

■05年の学区制廃止で入試難易度をアップ

 現在、神奈川県立高校の人気ナンバーワンはこの横浜翠嵐だが、70年代に圧倒的な人気を誇っていたのは湘南高。東大合格者数トップ10の常連だった。ところが、80年代に入ると、湘南の先行きに陰りが差し始める。それまで9学区だった学区制を81年に16学区(90年~18学区)に細分化。優秀な生徒を集めにくくなったのである。中高一貫校を選ぶ生徒も多くなった。

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