藤田崇義
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藤田崇義

1974年、京都市出身。中1で“乗り鉄”に開眼し日本中の鉄道を乗り歩く。高2のとき当時の“JR全線完乗”を達成。以後、海外の鉄道へ関心を移す。現在、国内鉄道全線完乗に挑戦中。

つかの間の春 3月末に復旧した水郷線で散り際の桜を楽しむ

公開日: 更新日:

 一昨年の台風19号からこの方、一部で不通になっていた水郡線。3月27日に袋田~常陸大子が復旧したことで、再び水戸から郡山まで列車で移動できるようになった。幸い、水郡線は水戸~下野宮・常陸太田が「ときわ路パス」の通用範囲に入っているから、場所の割には費用を抑えて乗ってこられる。ただし、この2021年春の発売期間は4月11日までのため、やや急き立てられるようにして出かけた。

 行きがけに我孫子駅名物、弥生軒の唐揚げそば440円を腹に収めてから、取手駅で「ときわ路パス」2180円を購入。9時8分発の列車で土浦乗り継ぎを経て10時28分、水戸駅に到着。コンコース柱を用いた大河ドラマに登場する水戸ゆかりの人物をひとしきり眺めてから2番線に降りると、ステンレス車体のディーゼルカーがやってきた。緊急事態宣言が明けて、つかの間の春を満喫したいとの思いか、ハイカー姿の熟年夫婦の姿も多い。

 11時15分に発車し水郡線に入る。都内ではすっかり葉桜と化した桜がここではちょうど散り際で、車窓からしばし花見に興じる。

 西金辺りから久慈川と寄り添うようになり、下小川で今なお通行止めの続く沈下橋を眺め、袋田を出て間もなく今回かけ直された第6久慈川橋梁のトラスを抜け、12時35分、常陸大子着。

 黒々とした駅舎が出迎えてくれた。

 大子では懐かしい雰囲気の駅前商店街を一巡し、ウグイスの鳴き声に誘われて百段階段を上り十二所神社へ立ち寄る。

 そろそろ帰りの列車の時間かなと思って階段に立つと、眼下に今しがた乗ってきた水郡線と久慈川の姿が捉えられた。

 水害は災難だったけれど、両者にはこれからも持ちつ持たれつ、訪れる人々の目を和ませる関係であってほしい。

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