石塚集
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石塚集

医学系編集プロダクション経営。医学ライター。東洋美術学校・ユーザーエクスペリエンス(UX)担当講師。テクノロジー系勉強会・湯川塾事務局。「AI新聞」副編集長。新宿・歌舞伎町でバーテンダーもしている。

250人のオンラインサロン「議論メシ」を運営 人が成長する過程を間近で見られる

公開日: 更新日:

黒田悠介さん(36歳)本業=経営コンサルタント

 今回紹介する黒田悠介さんは、東京大学文学部を卒業後、ベンチャー企業を経て、現在はフリーでコンサルタントをしている。副業では「議論メシ」というコミュニティーを主宰。

「議論メシのコンセプトは、互いの意見や価値観を尊重しながら、新しいアイデアやモノの見方を一緒につくり上げる『対話の場』です。結論や結果だけでなく、議論するプロセスも楽しみます。私が本業で経営コンサルタントをしていることもあり、企業の新規事業案件を、議論メシのコミュニティーメンバーと揉んだりすることもありますし、メンバーが自発的にテーマを決めて議論もします。たとえば、ここ最近で行われた議論のテーマはこんな感じです。『内向的な性格について考える』『リモートで再現可能な身体的コミュニケーション』『SDGsの当事者意識』『異なる価値観を認め合うパートナーシップとは』。プライベートなことから社会的なことまでさまざまです」

メンバーは約250人

 議論メシのメンバーは現在約250人。会社員、経営者、フリーランスがそれぞれ約3割で、学生が約1割。職種は新規事業関係24%、マーケティング21%、企画13%、人材系12%、エンジニア6%など。特殊スキルを持っている人も多く、シェフ、哲学者、研究者、著作家、シェアハウスオーナー、サウナーなど、多彩なメンバーがいる。

「会社員の方は自分のスキルが会社以外でも通用するのか試したい、企画を外部人たちと揉みたいというニーズが多いです。経営者は他の経営者がどんなことを考えているのか知りたいし、技能のあるフリーランスに仕事を依頼したいというニーズが多いです。フリーランスは横のつながりを持ったり、企業から仕事をもらいたいというニーズが多いです」

 参加者のニーズがうまく合致しているようだ。具体的にどのような議論がなされているのか。

「東急電鉄さんからの依頼で『40年の田園都市線はどうあるべきか』をテーマに、東急電鉄の若手社員が11人、そしてメンバーから5人参加した会がありました。議論メシの中で出た案が、横浜市と東急電鉄の連携事業に発展し、『次世代郊外まちづくり』と名付けられて、青葉台にコワーキングスペース、小規模オフィスが入居できる施設の設置に至りました。議論に関わったメンバーも事業に参加しています。また芸能事務所の太田プロさんからの依頼で『テレビや舞台以外でのお笑い芸人さんの活躍の場はないか』をテーマに、コントを作るプロセスはマーケティングストーリーなどのビジネスの現場でも役に立つメソッドがちりばめられているので、コント作り自体を動画で配信するなどの案が出て盛り上がりました」

人が変わる姿を間近で見られるのが楽しい

 議論メシの開催は年間200回を超える。黒田さんはその議論メシのほとんどに参加している。

「議論を深めていく中で、人が何かを実現していったり、変化したり、成長していく過程を間近で見られる。そこが一番好きなポイントです。たまに大変ですねと言われるのですが、苦だと思ったことはありません(笑い)。楽しいです。議論メシにハマった人は、仲のいい友人を連れてきてくれて、さらにいい場が形成されていっています」

「議論メシ」への参加費は月額4000円。メンバーの数をかけ合わせた分が副業収入になるそうだ。本業の経営コンサルティングの案件を議論メシのメンバーと揉むニーズも増え、本業と副業の相乗効果も抜群だ。議論メシは、今の時代に必要なコミュニティーなのだろう。

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