米NY州ルイス郡総合病院が産科を閉鎖したワケは…ワクチン義務化反対で職員が大量辞職
医療従事者を新型コロナウイルス感染や重症化から守るはずのワクチン接種の義務化が、皮肉にも深刻な人員不足を引き起こしている。
米ニューヨーク州では医療従事者の新型コロナワクチンの接種が義務化され、9月27日にまでに第1回目の接種を終わらせなけばならない。
しかし、義務化に対する反発も強く、同州北部ルイスビルにあるルイス郡総合病院では9月10日時点で産科スタッフ6人を含む職員30人が接種拒否の意思表示として辞表を提出。同病院は、人員不足などから安全な医療サービスが提供できないとして、9月25日以降は分娩と新生児治療を中止すると発表した。
ルイス郡の医療関係者は9月10日時点で全体の73%に当たる464人が少なくとも1回目のワクチン接種を終了。165人が未接種で、9月27日の期限までに接種するかどうか不明だという。
病院側は、ワクチン接種の進み方次第では、さらに多くの部署を閉鎖せざるを得ないとしている。