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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

4大学習塾で授業料が最も安いのは「日能研」 それでも塾通いは家計負担が大きい

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「父からはカネのことは任せておけと言われていたのですが、老後のための貯金を娘の私が食い潰すのも気が引けるので、公立に受かってくれて本当によかったです」

 SAPIXを選んで正解だったと振り返る保護者だが、費用については想定外だったようだ。どれぐらいかかるのか、4年生以上の場合を見てみよう。通常の授業料は4年生4万1800円(21年度、以下同)、5年生5万2800円、6年生5万9950円。学年が上がるにつれ、金額が上昇していくのは他の大手学習塾もほぼ一緒だ。

■200万円で足りるはずの授業料が100万円も不足

 なお、4大学習塾(日能研、SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミー)の中でもっとも授業料が安いのは日能研で、4年生2万900円、5年生2万6334円、6年生3万2076円となっている。

 息子をSAPIXに通わせた前出の保護者の場合も、通常の授業料だけなら、父親が最初に出してくれた200万円で足りるはずだった。しかし、それでは済まなかった。

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