著者のコラム一覧
松井守男画家

1942年、豊橋生まれ。武蔵野美術大学を卒業と同時にフランスに渡る。パリを拠点に制作活動を始め、アカデミー・ジュリアンやパリ国立美術学校に学び、またピカソと過ごす時間の中で大きな影響を受ける。2000年にフランス政府から芸術文化勲章、03年には最も栄誉ある勲章レジオンドヌールを受章。著書に「夕日が青く見えた日」(フローラル出版)がある。

「私の絵をどう思う?」というピカソの問いに正直に答えると、「よし、明日から来なさい」

公開日: 更新日:
松井守男(C)日刊ゲンダイ

 天才芸術家・ピカソ。91歳で亡くなる最期の時代、松井氏は彼のアトリエに5年間通い続けた。政府奨学生である松井氏に許された時間は、たったの1年。芸術の都で貧乏学生として過ごしていたのかと思いきや、「お金には困らなかった」とあっけらかんと笑う。

「当時、アートの留学先としても…

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