ユニクロの定番商品を安っぽく見せない!誰もがおしゃれに着こなすための裏技
クローゼットに服はたくさんあるのに、着る服がない。いつも同じ服ばかり着て、ほとんどの服は眠らせている。前は大好きだった服が、急に合わなくなった。おしゃれに見せたいけど、服にお金も時間もかけられない……。
毎日の服選びの「しんどい」に答える「手持ちの服でなんとかなります」(サンマーク出版)の著者、杉山律子さんが、ユニクロの定番商品をおしゃれに着こなすために気をつけるべきポイントについて教えてくれました。
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プチプラのブランドでも、トレンドのアイテムではなく、毎シーズン出るような定番アイテムを選ぶとコストパフォーマンスが最大値になります。クールネックのハイゲージのニットや、シンプルなTシャツなど、脇役に徹してくれるものたちです。
飾りの付いていないシンプルでベースカラーのものほど、服の賞味期限は長くなります。
ファストファッションのブランドは同アイテムで多色展開することが多く、白、黒、グレー、ピンク、グリーン……などと、たくさんの色が並びます。安いから普段買わないピンクやグリーンなどカラフルなものにも目がいきがちですが、そういう色は脇役になりません。安く買っても着る回数が少なければ、結局割高な買い物だということを念頭に置きつつ選択したいですね。
■トップス、パンツ、スカートが全部同じサイズとは限らない
ユニクロなら、有名デザイナーやブランドとコラボした商品は狙い目です。同じコットンやウールでも、どこか艶っぽく、生地の質感がワンランク高いように感じます。丁寧にお手入れすることで、賞味期限もさらに長くなりそうです。
ユニクロはXSから3XLなど、細かくサイズが分れています。
注意しなければならないことは、意外とアイテムごとにサイズ感がバラバラだということ。ある日、私が試着してみたら、トップスはSサイズがちょうどよくて、パンツはMサイズ、スカートはLサイズと、合うサイズがいろいろでした。同じ一人の人間なのに!
もっと言えば、定番のものもシーズンごとにサイズ感が違う気がします。たとえば前シーズンのテーパードパンツはMがよかったのに、今シーズンはSだったり。私の体型は同じでも、です。
2〜3サイズを丁寧に試着すること
とにかく、プチプラブランドで失敗したくなかったら、自分の体型にあった1着を見つけるまで何度でも試着を繰り返すこと。安いものは、つい勢いで買いがちですが、タグの情報だけでレジに直行するのは危険です。
プチプラこそ試着が重要。妥協せずにこだわって選びましょう。同じ服でもサイズによって見え方がまるで変わります。最低でも2サイズ、できれば3サイズは試してみてほしいと思います。
「年齢は単なる数字」と言いますが、服のサイズ表示もただの記号です。
よく「去年はMだったのに今年はLになっちゃった」と気にする人がいますが、大切なのは、実際にスタイルがよく見えるかどうか、だけです。
サイズ表示は無視して、丁寧な試着をして厳選しましょう。
試着するときのポイントは、靴を履いて、試着室から出て、正面だけでなく、横、後ろもしっかりチャックすること。肉感を拾っていないか、「ちょいゆる」のサイズ感が、体型カバーされているか。できれば、写真をとってみてください。
お金をかけない代わりに時間をかけて! そうすれば必ずいいお金の使い方ができます。
(杉山律子/パーソナルスタイリスト・一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表)