プーチン大統領作成「斬首リスト」の中身…第1標的はウクライナ大統領、実行の可能性は?
主権国家としてのウクライナは消えてしまうのか。北部、南部、東部から全面侵攻するロシア軍の勢いは止まらず、首都キエフは陥落寸前だ。ロシア政府が作成中の「処刑リスト」には目障りな存在がズラリと並んでいるという。ウクライナ政権の転覆に狙いを定めたプーチン大統領は、ゼレンスキー大統領の首を取りにいくのか。ウクライナ情勢は重大局面に差し掛かっている。
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ロシアによる侵攻から2日目を迎えた25日、ゼレンスキー大統領は2時間に1回のペースでビデオメッセージを発信。戦況を逐一説明し、国民に結束を呼び掛けた。その一方、「敵は私を第1の標的に定めた」「私の家族は第2の標的だ。国家元首を失脚させることでウクライナを政治的に壊滅させるつもりだ」と強調。「斬首作戦」のターゲットであると明言しつつも、「私は首都にとどまる。家族もウクライナにいる」と訴え、徹底抗戦の姿勢だった。
プーチン大統領が親欧米のゼレンスキー大統領を狙っているのは間違いないだろう。やたらとインテリジェンス(機密情報)を公開している米国のブリンケン国務長官も、「プーチン大統領がウクライナの政権転覆を図っていると確信している」と認めている。問題はやり方だ。出し抜けに亡命したアフガニスタンのガニ大統領のように、ゼレンスキー大統領を追い詰めるのか。あるいは、手をかけるのか。