大岡玲
著者のコラム一覧
大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【脳梗塞という悪魔】小林信彦氏の闘病記はカフカ的迷宮だった

公開日: 更新日:

 尊敬する人物の著作に親しみ、ひそかにその人を師と仰ぐ、といった意味で使われる「私淑」という言葉がある。私にも「私淑」する人物が何人かいて、中でも中学から高校・大学までの年月、生活のあり方そのものまで影響されたのが、小林信彦氏だった。小林氏(当時は中原弓彦名義だった)の著作『日本…

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