立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

「見ていないものについては言えない」と語る姿に本物のジャーナリストを見た

公開日: 更新日:

 有力地方紙の京都新聞社で記者が自社の大株主らを刑事告発した。その詳細は既にさまざま報じられている。

 告発されたのは、大株主で相談役の白石浩子氏とその息子で取締役の京大氏。浩子氏には、去年までの約2年間で5700万円余りが京大氏から支払われていた疑いがある。浩子氏には勤務実態がないにもかかわらず約16億円の報酬を受けていたと第三者委員会が認定している。

 告発した記者の一人が京都新聞の論説委員、日比野敏陽氏だ。記者会見で、「(京都新聞は)『我らは正義を守る、我らは自由を守る、我らは真実を守る』との社是を掲げている。この社是は『何なのか?』ということになる」と語った。新聞を愛するからこそ、内部から声を上げる必要性があるとも話した。

 日比野氏は友人だ。しかし、否、だからこそ連絡を取らなかった。告発が断腸の思いでの行動であることが想像できるからだ。私は以前、NHKの会長に退陣要求を出したことがあったが、心身がボロボロになった。友人が故に安易な発言も控えていた。

 出演する毎日放送の報道番組でこの問題が取り上げられた時も、最初はコメントはしなかった。しかし京都新聞社の「記者が個人による告発なのでコメントは特にない」とのコメントが伝えられた時には我慢できずに割って入り、日比野氏を知る人間として、「彼は常にマスメディア全体のことを考えている人であり、記者個人うんぬんで動く人ではない」と口にした。

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